歯科用虫歯診断の精度を上げる oyodental.jp
先日、できるだけ削らない虫歯治療には、3つのことが必要だと書きました。
①削る前の虫歯のマネジメント(原因療法と再石灰化療法)
②削るか削らないかの適切な診断
③削る場合のミニマルインターベンション(最小限の侵襲)
できるだけ削らない虫歯治療を行う場合には.(歯髄診断器 歯科)
②の診断が非常に重要で、難しくなると言えます。
削らずに経過を診ていたら、内側でかなり進行しているという場合があるからです。
虫歯として怪しいものはすぐに削る治療を行うというような場合よりも、虫歯の見逃しが多くなってしまうというジレンマがあります。
できるだけ削らない虫歯治療を行う場合には、このような進行虫歯の見逃しを避けなければなりません。
私達が目指す目的は、虫歯を削らないことではなく、私達の介入により、その歯をできるだけ良い状態で長持ちさせることです。
従って、削った方が良い場合には、的確に診断し、勇気を持って削る決断をしなければなりません。
しかし、その診断は非常に難しい場合がありますので、
私達は、いくつかその診断基準を持つようにしています。
その一つとして、当院ではデジタル画像診断器を用いています。
当院では、いくつか診断器の種類がありますが、
最近は、ケスラースカムという画像診断器を用いることが多くなっています。
これは、虫歯菌の産生するポルフィリンという物質を検出して虫歯の範囲という深さを画像と数値で検出してくれます。
この歯を、ケスラースカムを使用すると次のようになります。
数値が1.5以上の部位は、進行虫歯で、再石灰化は難しい部分だと考えられています。
従って、虫歯を削ることを選択することになります。
もちろん、これがすべてではありませんが、有益な情報となります。
また、患者さんにとっても、
なぜ削らなければならないかを視覚的に認識できるので、
分かりやすくて安心するという声を頂いています。
色が着いてるだけなのか、本当に除去しなければならない虫歯なのかを根拠を持って診断できます。
数値が1.5以上の部位は、進行虫歯で、再石灰化は難しい部分だと考えられています。
従って、虫歯を削ることを選択することになります。
もちろん、これがすべてではありませんが、有益な情報となります。
また、患者さんにとっても、
なぜ削らなければならないかを視覚的に認識できるので、
分かりやすくて安心するという声を頂いています。
色が着いてるだけなのか、本当に除去しなければならない虫歯なのかを根拠を持って診断できます。
このようなケスラースカムを用いることにより、虫歯診断器の精度が上がりました。
『本当に歯を削らなければなりませんか?』
という患者さんの疑問に、明確に回答できるようになりました。
削る必要がある場合には、ミニマルインターベンションの概念の下、できるだけ削る量を減らした治療を行います。
当院では、このような進行虫歯に対しても、ドリルを使用せずに、痛みなく治療することができるようになりました。
その治療方法についてはまた後日ご紹介致します。
前の編:歯科超音波洗浄機の選び方
次の編:歯石を自分で取る注意点