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歯根未完成永久歯の電気歯髄診断に関する研究 oyodental.jp

歯根未完成永久歯の電気歯髄診断に関する研究


健全歯根未完成永久歯を被検対象 として,歯 根の形成状態 と電気 歯髄診断器の刺激に対する 反応 との関係 につ いて検討 した。 被検対象は,86名 の小児の 健全な 上顎 永久 中切歯169本 である。 被検歯の歯根 の形成程度は,規 格撮影を 行 ったX線 写真に よ り未完成なものからI,II,IIIの3段階に分類した。測定に使用した電気歯髄診断器は"PulpTester"と"Dentotest TB-08"の2機種であり,電導性糊剤としては歯磨剤と電極糊の2種 を用いた。

その結果,
電気歯髄診断器の最大出力に対 しても反応 しなか った ものは"Dentotest"では電導性糊剤として歯磨剤を用いた場合,歯根形成I群では58例中13例(22.4%),歯根形成II群では51例中2例(3.9%)であり,電極糊を用いた場合,歯根形成I群では58例中7例(12.1%),歯根形成II群では51例中1例(2.0%)にみられた。歯根形成III群では両糊剤とも60例全ての歯牙において反応が認められた。"Pulp Tester"では歯根形成I群で最大出力において歯磨剤の場合58例中5例(8.6%),電極糊の場合58例中2例(3.4%)が反応しなかった。II群,III群においては全ての歯牙に反応が認められた。"Pulp Tester","Dentotest"の両者ともに歯根の成長発育に伴 い低 い値で反応す る傾 向を示 した。


電気歯髄診断法 は,歯 根 完成 永久歯 の 生死の 判定に応用 し,高 い正診率が得 られ ることは既に知 られているところであ る1岬8)。ところで,小 児歯科 臨床 において対象 となる歯根未完成永久歯は,電 気歯髄 診断器 の刺激に対す る 閾値が 歯根完成永久歯 に比較 し高 く,歯 根の形成程度 によっては全 く反応 しないこともしぽ しばあ る(Stenberg9)は 従 来の代表的 な歯髄診断器である"Vitar◎-meter"(Borton製)を 用いて,調 査 した ところ被検歯の5分 の1の 症例は萌出がほぼ完 了 し,歯 根長が4分 の3完成 しているにもかかわ らず"Vitarometer"の 最大の刺激 に対 して も何 の反応 も示 さなかったと述べている。


また,Kleinlo)は,Stenberg9)と 同様iに"Vitarometer"を用 いて調査 してい るが,根 端孔 が 完全 に 開放 しているものでは89.2%が,根 端孔 の閉鎖 してい るもので も28.2%が``Vitarometer"の 最大 の刺激に対 し何の反応も示 さなか った と述べている。従 って,小 児歯科臨床 では歯根 未完成永久歯の電気歯髄診断器 に対す る反応 は不確実 とされ,本 法を応用 した診査結果はあ ま り重要視 されていないのが現状であ る。

しか し近年,通 電方法に検 討,改 良が加 えられた新 しい電気歯髄診断器が開発 され,こ の使用に よ り歯根完成永久 歯の正診率 もさ らに向上 している1・3・6・u)。そ こで,今回我 々は歯根未完成永久歯に対 し改 良された電気歯髄診断器を使用 し臨床的に利用可能であるかを検討する とともに,さ らに電導性糊剤の種類に より反応 に差異が生ず るか否かを明 らかにす る目的で,健 全歯根未完成永久歯を被検討対象 として歯根完成状態 と
根管治療器材電気歯髄 診断器の刺激に対す る反応 との関係を調査 したので報告す る。


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