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歯科用品•技工材料

最も見える歯科用サージカルルーペは? oyodental.jp

歯医者さんで、「歯科用サージカルルーペ)」と呼ばれるメガネをしている先生を見た患者様がいらっしゃるかもしれません。今回は高倍率のものの比較です。

 

ルーペのレンズには「ガレリオ式」と「ケプラー式」と2種類あります。

ガリレオ式は、倍率3倍までの低倍率で、製品間で差が小さいといわれています。つまり何を使っても同じということです。

ケプラー式は、拡大するレンズを数枚使い、プリズムも使用して拡大させるので倍率3倍以上が可能であり、良いものを選択しなければなりません。しかし、レンズに重みが有るのでヘッドバンドをつけたり、明るく照らすための照明を付けなければなりません。

 Ymarda® 双眼ルーペTTL-2.5倍拡大鏡

今回は、この高倍率のケプラー式を比較します。

メーカーは「カールツァイス」「サージテル」「ハイネ」が3大メーカーです。

 

比較基準は

1.ヘッドバンド

2.倍率と視野と被写界深度

3.レンズの明るさ

4.照明(ライト)

5.アフターサービス(カールツァイスのみ)(2019.1.9加筆)

 

院長個人がデモしまくり、3つを独断比較しています。

 

1.ヘッドバンド

頭に装着するヘッドバンドですが、差はあまりありません・・。

カールツァイスは、締め付けが少し弱く安定感に欠けます。そのためか少し重く感じます。。

サージテルは、布をかませてあるので最も安定します。軽い印象。が、長期に使用すると臭くなるかもしれません。

ハイネは、バンドを調整できるところがあり安定感はほどほどです。レンズの上げ下げする箇所を滅菌できる所が良いです。重さはツァイスとサージテルの間くらいです。

サージテル>ハイネ≧カールツァイス  といった順でしょうか。

 

2.倍率と視野と被写界深度

倍率比較: カールツァイスの3.6倍≒サージテル6倍>ハイネ4倍 (このグループは裸眼で歯に近づいて見えるレベル)

この倍率のグループでの視野・被写界深度: カールツァイスの3.6倍>ハイネ4倍≫サージテル6倍 (ツァイスは大臼歯3歯が1度に見えるレベル)

 

倍率比較:カールツァイス4.5倍≒サージテル8倍>ハイネ6倍 (裸眼では見えないものが見えるレベル)

この倍率のグループでの視野・被写界深度: カールツァイス4.5倍≫サージテル8倍≒ハイネ6倍 (ツァイスは大臼歯2歯見えるが、サージテル・ハイネは1歯しかみえない)

高倍率のルーペは「カールツァイス」の圧勝です。メーカーの倍率と実際の見え方はかなり違います。

 

3.レンズの明るさ

カールツァイス>サージテル≒ハイネ

カールツァイスは高倍率でも、無影灯でも見えます。サージテルとハイネは専用ライトがないと根管口などは見えにくい。

 

4.照明(ライト) デンタルLEDヘッドライト

光の強さ: カールツァイス≒サージテル≒ハイネ

調整しやすさ: カールツァイス≒サージテル≫ハイネ

カールツァイスとサージテルは視野と光が同軸ですが、ハイネのみずれるので調整が難しい・・。

 

5.アフターサービス(2019.1.9加筆)

カーツツァイスは最悪です。

①ライトの断線によるライトがつかない問題→代替機が来るのが1週間、修理完了が1ヶ月

②ルーペの内部のレンズのズレて、左右のピントが合わなくなる→代替機がくるまで3週間以上、修理完了も1ヶ月以上。

ということで、アフターサービスはとても悪いです。①の断線は、素人でもわかりますが、ハンダ付けするだけなのになぜか1ヶ月かかります。

レンズのズレもズレを調整するだけなのですぐ終わります・・、と言われて1ヶ月以上かかり代替機も「他の先生が使っているため・・」と言って全然来ません。

サージテル、ハイネ(モクダ)のほうが、会社の人が動いているので、アフターサービスは良さそうです。

 


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